広報

IR広報ってどんな仕事をしているの?

IRとはInvestor Relationsの略で、日本語に訳すと「投資家関係」です。つまり企業と投資家との関係構築がIR活動になります。
よくありがちな勘違いですが、広報やPRの職種に就きたい人が間違ってIR広報に応募することもあります。広報と言ってもIRの広報活動は全然違いますので、注意してください。

IRと広報は全く別のジャンルです。大きく違う点は、広報は自社製品・サービスのアピールなどをする仕事で、IRは投資家との関係を築く仕事になります。

IRは投資家とのいい関係を築く仕事

企業は定期的に決算報告を市場に行います。また業績に関するニュースが発生した時はプレスリリースという形で市場に対して情報発信を行います。IRはそういった投資家が知りたい情報を配信する仕事になります。

発信する情報は会社の経営に関する内容が中心になります。よくあるのが、役員の交代、資金調達の実施、業績予想の修正、買収などになります。
一方で広報が発信する情報は、新商品の紹介・サービスのアピールなどになりますが、これらはIRの範疇ではありません。投資家は企業の収益や将来の業績、株価の動向にしか興味がありませんので、企業の製品やサービス情報を必要としていません。

IRは経営陣の代行の役割を担っています

IRの仕事をしていると投資家から質問や連絡がきます。会社の経営戦略に関わる内容について質問される場合もありますので、IRは経営陣の代行を務めることになります。要は、経営陣の考えや戦略をIRの部署は理解しなければいけません。
また、投資家にどこまで答えてよくて何を言ってはいけないのかも判断しなければいけません。

IRは社内の全事業を把握しなければいけません

投資家からくる質問は、経営戦略だけとは限りません。特定の事業部や自社製品、サービスに関する質問がくることもあります。ですのでIRは社内の事業についても詳しくないといけません。
部署が多かったり、たくさんの商品を展開している会社ですと、IRに求められる情報量は相当な量になります。

IRは投資家の意見を経営に反映する必要もあります。

投資家は自らリスクを背負って投資を行っているので、様々な経営戦略の提案を行ってきます。
もちろんの事ですが社内の視点と投資家の視点にはズレが生じます。そういう投資家の意見をないがしろにするのはもってのほかで、投資家の意見も経営にうまく反映しなければいけません。

IRは投資家の意見を取捨選択して必要なものは経営陣に相談して経営改善につなげることが求められます。

日々の株式市場の動きや自社株の動きもチェックする必要があります。

当然ですがIRは日々の株式市場の動きや自社株の動きもチェックする必要があります。IRは投資家との関係を築くだけでなく、同時に証券会社や投資銀行とも連絡を取り、株式市場の状況に関して意見交換を頻繁に行わなければいけません。

IRの仕事まとめ

このようにIRの仕事内容はみなさんが想像していた広報とは全く違います。IRは企業の売り上げなどに大きく関わってくる仕事ですので、様々な知識や技術、能力が求められます。

  • IRの仕事まとめ

  • 投資家に会社の経営に関する情報を発信する
  • 投資家の意見を取捨選択し、経営に反映する
  • 投資家からくる質問や連絡に対応する。

-広報

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